史上最年少七冠を信州で決めるか?

渡辺明名人に藤井聡太六冠が挑む将棋の名人戦第5局が、31日から高山村で始まりました。

大注目の一戦の舞台は高山村山田温泉にある老舗旅館「藤井荘」です。

将棋のタイトルは8つあり、藤井六冠はそのうちの6つを持っています。

名人戦は7番勝負で、先に4勝した方が「名人」となります。

現在、渡辺名人が1勝、藤井六冠が3勝で藤井六冠が「名人」まであと1勝と迫っています。

20歳の藤井六冠が勝てば、史上最年少の名人の誕生。

そして、1996年の羽生善治九段が成し遂げた以来の七冠の誕生となります。

■藤井六冠
「数年前に家族旅行でこちらに来たことがありまして、あしたから対局となりますけどここまでの4局の経験をいかしてより良い勝利にできるよう言っていって考えて指したい」

■渡辺名人
「自分の持てるものを出し切って頑張っていきたいと思いますので、ぜひ対局の行方に2日間注目していただければと思います」

30日に行われた前夜祭で対局に向けての抱負を語った挑戦者の藤井聡太六冠とタイトル防衛を目指す渡辺明名人。

戦いの舞台は高山村山田温泉の老舗旅館「藤井荘(ふじいそう)」です。

先手番の渡辺名人は、2021年の名人戦でも藤井荘の同じ部屋で対局し、接戦の末、挑戦者を破っています。

一方、数年前に家族旅行で藤井荘を訪れたという藤井六冠。

今回、すでに3勝1敗と名人位の獲得、そして七冠の達成に王手をかけています。

これまでの七冠の最年少記録は羽生善治(はぶ・よしはる)九段の25歳4か月、名人のタイトルは谷川浩司(たにがわ・こうじ)九段の21歳2か月で、2つの記録更新がかかった大一番となります。

注目の一戦とあって、旅館の外では県の内外から訪れたファンが記念撮影などをする姿もみられました。

■村内から
「すごいと思いますねこの街で。やっぱり藤井聡太さんが来るので楽しみで」

■埼玉から
「今回この藤井荘で名人になるのを見届けたくて、ここまで足を運んできたので」

現場でいつも会うという仲間とは、こんな約束も…。

■藤井六冠のファン                             「藤井先生の家紋と同じ下り藤の家紋。名人奪取をしたらこれでみんなで乾杯しようねって約束をしてみんなで持ち寄っている」