■MLB メッツ 2ー0 フィリーズ(日本時間31日、シティ・フィールド)

メッツの千賀滉大(30)が本拠地でのフィリーズ戦で先発。7回を投げ100球、被安打1、奪三振9、四死球0、失点0で5月6日以来の5勝目を手にした。

5月6日(日本時間)のロッキーズ戦以来、白星から遠ざかっている千賀。同じナ・リーグ東地区のフィリーズ戦に初登板。立ち上がり1番・B.ストット(25)をフォークで空振り三振、2回には昨季ナ・リーグ本塁打王の4番・K.シュワーバー(30)はカットボール、2023年WBCアメリカ代表の5番・JT.リアルミュート(32)はフォークと2者連続三振、本拠地のスタンドには「お化けフォーク」の三振ボードが並んだ。

4回、3番・N.カステヤノス(31)にカウント1-2と追い込んだがフォークが抜けてしまい完璧に捉えられセンターへ。この打球をメッツのセンター・B.ニモ(30)がジャンピングキャッチでホームランキャッチ。ニモも獲った瞬間にガッツポーズ、マウンド上の千賀も大きく手を挙げニモに感謝、そして笑顔を見せてしばらくニモを見つめていた。

1-0とリードした5回、勝利投手の権利がかかる大事なイニングも千賀は1死から6番・Aボームをフォーク、7番・B.マーシュ(25)はカットボールで空振り三振と5回まで1安打の好投を見せた。

6回に入っても千賀のピッチングは変わらず、サイヤング賞7度のR.クレメンスの息子、8番のK.クレメンス(27)をカットボール、9番・D.ガスリー(27)をフォークと前のイニングから4者連続三振を奪った。

千賀はメジャー最長イニングとなる7回のマウンドに上がると1死から3番・カステヤノスを157キロのストレートで空振り三振、ここにきても球速は衰えない。4番・シュワーバーはフォークで空振り三振、この試合、9個の三振は全て空振り、千賀は7回を投げ100球、被安打1、奪三振9、四死球0、失点0で5月6日以来の5勝目を手にした。