マイナンバーカードと保険証が一体化されたマイナ保険証。医療機関の約6割がトラブルを経験したという調査結果が明らかになりました。

「被保険者の資格情報が正しく表示されない」困惑する医療現場

5月29日、全国保険医団体連合会が会見を行い、マイナ保険証システムの運用トラブルに関する調査結果を明らかにしました。
回答があった24都府県2874件のうち、マイナ保険証システムを導入していたのは2385件。
そのうち、トラブルがあった医療機関が1429件と、約6割を占めました

トラブルの内訳は以下の通り。

▼無効・該当なしと表示され、被保険者の資格情報が正しく反映されない・・・67%

▼医療機関に設置した顔認証付きカードリーダー、またはパソコンの不具合によりマイナ保険証の読み取りができなかった・・・49.7%

▼マイナ保険証の不具合(ICチップの破損など)で読み取りができなかった・・・20.5%

恵俊彰:
無効とか該当なしとかって、このあたりのミスはちょっとね。

医療ジャーナリスト 森まどか氏:
確認ができないことは医療機関側としても困るわけですよね。本当に3割の負担でいいのかわからない限りは、10割取らざるを得なくなる。10割だと何万円という単位になるケースも多くありますから、現場の戸惑いが避けられなくなります。