「今も夢の中にいるような思い」。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した「怪物」の坂元裕二さんが29日、帰国した是枝裕和監督とともに記者会見を行いました。
是枝裕和 監督
「映画にとってほんとに素晴らしい評価をいただいたなと思った。無事にこの脚本賞の盾を僕が運んだわけではないが、坂元さんにお渡しすることができてちょっとほっとしている」

脚本家 坂元裕二さん
「この受賞を初めて聞いた時寝ていたので、その第一報を聞いた瞬間、まだ夢を見ているのかなと思った。その後もまだ続いているようで、今も夢の中にいるような思い」
是枝監督にとってコンペティション部門での受賞は2年連続となる5作品目。坂元さんにとっては初受賞です。

脚本家 坂元裕二さん
「きっとどこかにいるであろう孤独に過ごしている誰か、特別な誰かをさしているわけではなく、たくさんの人に届けるという気持ちではなく、誰かこの映画を受け止めてくれる、そんな人がいると信じて、その人のことを頭の中で思い描きながら常に書いていた」