旧統一協会問題について取材を続けるジャーナリストの鈴木エイトさんがおととい高知市で講演会を開きました。会場は満員となり、問題への関心の高さが伺えました。

講演会を主催したのは旧統一協会の被害者と支援者の会・高知などです。会の代表を務める南国市の橋田達夫さんは元妻の多額の献金で家庭が崩壊し、長男も自ら命を絶ったと被害を訴えています。鈴木エイトさんは街頭で信者勧誘の阻止活動を行ってきた経験から、信者たちは悪意ではなく救済しようという「善意」で勧誘していると問題の難しさを説明。教会からさまざまな取材妨害を受けたエピソードをユーモアも交えて披露しました。

(鈴木エイトさん)
「こういう活動を続けているとどうなるか…教会から指名手配を受けました。要注意人物ということで…『反対活動家、言葉巧みに無断で教会関連施設に押し入り…』別に無断で押し入ったわけではないんですけど。僕はこのチラシを見て『これはひどい、許せない』すぐ(教会に)電話をしてですね『なんでこんな不細工な写真使うんだ!もっといい写真があるだろう』ってこっちに差し替えてもらいました」

テーマは政界と教会の癒着で、鈴木さんは教会を選挙に利用してきた政界を痛烈に批判しました。

(鈴木エイトさん)
「実はこれ、宗教団体と政治の問題じゃなくて宗教カルトと政治の問題だと僕は思っています。政治と宗教団体の関係という問題にするという面ではなくて反社会的な団体と政治家が付き合ってはならないっていう問題なんですよね。そういう反社会的な団体をどう規制して被害を防いで被害にあってる人を救済するのかっていうのが政治家の役割のはずにも関わらず、そういう教会と裏で取り引きを行って体制に寄与してきた政治家たちは少なからず、追及を受けてない人も含めていっぱいいると」

また鈴木さんは政治へのチェック機能をメディアが果たさなければいけないと報道の在り方にも繰り返し提言を行いました。会場は来場者で満員となり、別のフロアで講演を聞けるようにしたほどで、関心の高さが伺えました。