政府が普及拡大を推し進める「マイナンバーカード」。しかし、他人の情報が登録されるなどのトラブルが相次いで発覚し、関係する3大臣が謝罪に追い込まれる異例の事態となっています。様々な個人情報が含まれる「マイナンバーカード」に一体何が起きているのでしょうか。手作り解説でお伝えします。
様々な個人情報が“ひも付く”

関係する3人の大臣が同時に謝罪する異例の事態に追い込まれたマイナンバーカードをめぐる問題。マイナカードには「住民票」や「口座」、「健康保険証」など様々な個人情報がひも付けられていますが、今回のトラブルでは“他人の情報”が誤っててひも付けられていたことが次々と明らかになりました。
他人の住民票に口座情報が…

まずは住民票について。東京や神奈川では利用者がコンビニでマイナカードを使って住民票などを発行。すると出てきたのは他人の住民票でした。システムを開発した富士通によりますと、同じタイミングで申請した人が重なり、処理が追いつかずに不具合が出たということです。

口座をめぐるトラブルも…「年金が他人に振り込まれかねない」。そんな事態も起きています。マイナカードでは年金や給付金をスムーズに受け取るため、「公金受取口座」を登録できます。その口座に"他人の口座”が登録されていた例が14の自治体で20件ありました。

なぜこんな事態が起きたのか?Aさんが役所の端末でマイナカードの手続きをしました。その後、ログアウトせずに、つまり、パソコンの接続を切らずに退席。そこにBさんがやってきて、自分の口座を登録。その結果、Aさんの口座情報としてBさんの口座が登録されたということです。














