■MLB エンゼルス 5-8 マーリンズ(日本時間28日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルス・大谷翔平(28)が本拠地のマーリンズ戦に「3番・投手兼指名打者」で先発出場。6回、109球を投げ被安打6、奪三振10、四死球3、失点2(自責点1)で防御率は2.91、今季4度目の2ケタ奪三振で90個目、ア・リーグ奪三振単独トップに立った。打撃では4打数無安打1四球1盗塁で打率は.269となった。
メジャー6年目でマーリンズ戦は2度目のマウンドとなった大谷。1回、1番J.デービス(31)をカウント1-2と追い込むと138キロのスプリットで高いピッチャーへのゴロ。大谷も手を伸ばしてキャッチしたが珍しく1塁への送球がワンバウンドになりヒットとエラーが記録された。2死一、二塁のピンチを招くと2014年にDeNAでも活躍した4番・Y.グリエル(38)に146キロのシンカーをレフト前へ弾き返され、今季初めて2死からタイムリーを浴びた。
1-1の同点に追いついてもらった3回、打順も二周り目、1番・デービスを134キロのスライダーでショートフライ、今季16本塁打でナ・リーグ本塁打数2位の2番・J.ソレーア(31)を140キロのスイーパーで空振り三振。現在.374でナ・リーグ首位打者のL.アライズ(26)はカウント1-2から149キロのシンカーでピッチャーゴロ。強力な上位打線をしっかり押さえた。
3回まではスイーパー、スライダー系が多かった大谷、4回はタイムリーを打たれた5番・グリエルを156キロのストレートで空振り三振、7番・J.バーティ(33)も157キロのストレートで見逃し三振と中盤に入り勝負球を替えてきた。
5回、2死三塁のピンチで迎えるは2番・ソレーア、大谷はギアを挙げカウント1-1からこの試合79球目が101マイル(162キロ)のストレート。大谷は力が入りソレーアには四球、一、三塁でバッターはアライズ、カウント0-2と追い込んだが148キロのスプリットを上手くさばかれライト前へ勝ち越しタイムリーを浴びた。
打撃では1回の第1打席、マーリンズ先発、E.カブレラ(25)の156キロのストレートに差し込まれレフトフライ、3回1死一塁で迎えた第2打席はカウント2-0から149キロのチェンジアップを引っかけてセカンドゴロ、1-2と1点を追う5回1死一、二塁のチャンスで迎えた第3打席、カウント1-0から149キロのチェンジアップを引っかけてセカンドゴロ併殺打。カブレラのチェンジアップをなかなか捉えられなかった。
大谷は6回もマウンドに上がると5番・グリエルをスイーパー、6番・J.ウェンドル(33)もスイーパーで2者連続三振、8番・J.スターリングス(33)もスイーパー、この試合10個目の三振で今季90個目の奪三振、ブルージェイズのK.ゴーズマン(32)の89個を抜き、ア・リーグ奪三振の単独トップに立った。大谷は6回、109球を投げ被安打6、奪三振10、四死球3、失点2(自責点1)で防御率は2.91となった。
1-2と1点を追う6回裏、2死二、三塁で代打のM.サイス(28)が代打逆転2点タイムリーヒット、大谷に勝利投手の権利をプレゼントしたが7回、エンゼルス2人目、C.シルセス(23)がソレーアに5試合連続ホームランとなる17号逆転2ランを浴び、大谷の6勝目は消えてしまった。
大谷はマウンドを降りて指名打者で残ると3-4と1点を追う7回の第4打席、四球で出塁すると4番・H.レンフロー(31)の打席で今季、7個目の盗塁に成功。自らの足で得点圏に進んだが後続に1本が出なかった。
4-4の同点で迎えた9回、無死一塁、マーリンズ5人目、抑えのD.フローロ(32)と対戦。1球目137キロのチェンジアップをファウルにすると2球目、150キロのシンカーを呼び込んでしっかり捉え逆方向へ弾き返したがサード正面のライナー。ベンチに戻った大谷は珍しく感情を表に出しヘルメットを叩きつけて悔しさを表した。大谷は4打数無安打1四球1盗塁で打率は.269となった。チームは延長10回、マーリンズに勝ち越され連敗、貯金は3となった。