ウクライナに隣接するベラルーシ領内への戦術核兵器の配備に向け、ロシア国防省は、ベラルーシと合意文書を交わしたと発表しました。

25日、ベラルーシのフレニン国防相と会談したロシアのショイグ国防相は、ベラルーシへの戦術核兵器の配備に向けた合意文書に署名する際、“NATO=北大西洋条約機構が核の脅威を高めている”と強調し「必要な対抗措置だ」とけん制。「核兵器の管理や使用に関する決定はロシア側が行う」として、“譲渡ではなく、NPT=核拡散防止条約に違反しない”と主張しています。

プーチン大統領は“7月1日までに戦術核兵器の保管施設を建設する”と表明し、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアメディアに対し「戦術核の移転は始まった」としていますが、現時点で核兵器が領内に存在するかは明言を避けています。

一方、ロシア国防省は24日、黒海に展開する偵察艦をウクライナ軍の無人艇3隻が攻撃しようとしたとする映像を公開。砲撃により撃退したとしていますが、ウクライナ国防省は、“無人艇が偵察艦に衝突する直前”とする映像を公開するなど情報戦が続いています。