「左舷、左舷!」

村越さんの動きがさきほどと全く違います。ついにキハダが食いつきました。

懸命に抵抗するキハダ。しかし村越プロのパワーの前に徐々に力を失っていきます。

確率5%といわれるキハダをいきなり釣りあげることができました。重さ35キロの立派な魚体です。

(村越プロ)
「最高!すばらしい!ああいうカツオがあんだけいてそれにキハダが混じってこの時期なのにまだまだ早い時期だと思うんですけど、ちゃんとこういう魚が入ってくる。すごい海だと思います」

(黒笹さん)
「普通だったら味わえない感覚、感動だと思うんで。今日は見せてもらったからねぇ。大サービスだと思いますよ。須崎の海、大サービス。ぜひこれを見て筋肉のある人は挑戦してほしい」

土佐沖キハダのレジャーフィッシングとしてのポテンシャルの高さは無事に、レジェンドのお墨付きをもらったようです。一方、県外客を受け入れるには遊漁船の数や船内装備の充実、予約受付の体制など課題はまだまだあります。黒笹さんたちはこうした課題をひとつひとつ解消し、土佐の海の新たな観光事業としてキハダ釣りを全国のフィッシャーマンにPRしていきたいとしています。