北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(64歳・新潟県佐渡市在住)が、地元の小中学生に向けて講演し「家族の大切さ」を訴えました。
曽我さんは1978年に母親のミヨシさんと一緒に自宅近くで北朝鮮に拉致されました。91歳になったミヨシさんの安否は今もわかっていません。

【曽我ひとみさん(64)】
「この赤ちゃんを抱っこしているのが、私のお母さんです。このちっちゃい子が私です」


曽我ひとみさんは、佐渡市の前浜小学校の5・6年生と前浜中学校の生徒に向けて講演しました。

【曽我ひとみさん(64)】
「こんなに私が大きくなってしまったのに、まだお母さんと会うことができていません」


45年間もの間ミヨシさんと会えずにいることについて、曽我さんは「寂しいこと」と話し、「いつもそばにいて当たり前と思わず、家族との一日一日を大切にしてほしい」と子どもたちに訴えました。

【子どもたち】
「拉致された人たちが早く帰ってきてほしいなと強く思った。感謝を込めて、家族にありがとうの気持ちを伝えていきたいなと思います」


曽我さんは、今年度は10校での講演を予定しており、拉致問題解決を訴え続けることにしています。