高校進学の見通しも立たず 「将来このまま症状が治らなかったら…」


この日は地元の小児医療センターへ。
専門医療機関ではありませんが、体調不良が少しでも軽くなればというわずかな期待が。

(大石アンカーマン)
「いろいろ検査はできた?」

(少年)
「検査をしていなくて、コロナの免疫専門科ではないので、また紹介状を書いてもらって次の所へ。別のところに行くような感じで。きょうは診察だけで、検査はしていない」


別の病院を受診したうえで判断すると、ここでも治療は断られました。
中学3年の少年。高校進学の見通しも立っていません

(少年)
「将来このまま症状が治らなくて、社会人になって仕事に就けなかったらどうなるんだろうとか、仕事に就けなかったらどうするかなとかを考えています」


接種後の皮膚炎やだるさ、歩行困難に悩んでいるこの少年は、クリニックでも都道府県が指定する専門医療機関でも、ほとんど治療を受けられずたらい回しになっていました。


専門医療機関は元々、副反応の治療や原因究明のため、国が指定を指示したものなんですが、そこで何もできないという事は、その情報をもとに副反応対策を立てようという国の方針も成り立たないことになります。


6回目のワクチン接種が始まった中、国は副反応対策に本腰を入れなければならないのは言うまでもありません。