「記憶力も無くて、今じゃ紙に書かないと覚えられない」

また、記憶障害にも悩まされています。

(少年)
「集中力も記憶力も全然なくて、前は覚えられていたことがすぐ忘れるようになって、今では紙に書かないと覚えられない」

(母親)
「(接種前は)洗濯物取り入れたり、食器洗ったりができた。口頭で言って数時間後に帰ってきてもできたが、最近はメモを取らないと覚えられない」


しかし、少年は10以上のクリニックでたらい回しに。
さらに、ワクチンの副反応に対応するため、都道府県が指定している「専門医療機関」にも行きましたが、そこでもわからないと治療を断られました。

現在は針治療を受けたり、漢方薬を飲むなど対症療法が中心です。

コロナ後遺症とワクチン後遺症の共通点は?「治療も同じ。同じ病気として扱っている」

東京・渋谷区にあるヒラハタクリニック。
これまで約6000人の「コロナ後遺症」患者を診察してきた一方で、ワクチン後遺症患者も400人近く診察しています。

(大石邦彦アンカーマン)
「コロナ後遺症とワクチン後遺症の共通点はある?」

(ヒラハタクリニック 平畑医師)
「ワクチン後遺症は味覚嗅覚障害があまりないのが一つの特徴。あとは全く同じです。治療も同じ。同じ病気として扱っている」


平畑医師は国もワクチン後遺症の存在を認めた上で、適切な診療点数をつけることが、より多くの医師が本腰を入れて治療にあたることにつながると指摘します。


(ヒラハタクリニック 平畑医師)
「少し点数が増えるだけで診てやろうという気持ちになる。国としても本腰いれてやっているというメッセージにもなる。
全く何もなしで診たいやつだけみておけだと、医師側も診ようという話にならない」

(大石アンカーマン)
「厚労省は現場の声を吸い上げようとしている。各都道府県の指定された大きな病院から声を吸い上げようとしているが、このシステムではだめ?」

(ヒラハタクリニック 平畑医師)
「だめでしょうね。大きな病院の先生方は診察を断っちゃうので」

(大石アンカーマン)
「患者が路頭に迷うのでは?」

(ヒラハタクリニック 平畑医師)
「迷っていると思います」