JR四国の愛媛と高知を結ぶ予土線の厳しい経営状況が続いている中、利用促進に向けた会議が開かれました。
この会議は利用者の減少が課題となっているJR予土線の利用を促進しようと2019年4月から行われていて、JR四国や沿線の自治体、観光業の企業などがメンバーとなっています。
25日に高知県四万十町で開かれた6回目の会議では、去年導入した、券売機に並ばずにスマートフォンでチケットが買えるアプリが紹介され、登録者数がおよそ1万7000人にのぼっていることなどが報告されました。
また、新型コロナの5類移行に伴い、県内には観光客が戻ってきていますが、予土線は列車の運行本数が少なく、観光業界のメンバーからは「観光客が汽車に乗り遅れて数時間待ちになり、市町村を越えた移動が難しい」、「インバウンドで海外からの観光客が増えているので、その人たちが利用しやすい交通機関になってほしい」などの意見が出ていました。
会議では意見を踏まえ、実現可能なものから取り組むとしていて、今後も協議を続けていく方針です。