東京電力の社員が原発に関する書類を無許可で自宅に持ち帰り一部を紛失したことについて柏崎刈羽原発の稲垣所長は「グループのマネジメントの問題」という認識を示しました。

この問題は東電の20代の社員がテレワークをするために柏崎刈羽原発6号機に関する書類を持ち帰り、車の屋根の上に置いたことを忘れて車を走らせてしまい、80枚中1枚の行方が分からなくなっているものです。

書類は外部に持ち出す際に上司の許可が必要でしたが、社員は許可を得ていませんでした。

柏崎刈羽原発の稲垣武之所長は25日の会見で社員が「書類の持ち出しルールに精通していなかった」と述べ、所属するグループのマネジメントの問題だという認識を示しました。

【柏崎刈羽原発 稲垣武之所長】
「原子力発電所の情報を取り扱うということに対して、上司がしっかり日々(書類の)持ち出しとか、万が一の紛失の対応とかについて日々啓蒙というか、教育をしていたかというとそこは足りなかった」

当面の対策として原発の図面などの書類は原則、外部に持ち出さないことにし管理職を含めた社員に情報管理についての教育を行うということです。

度重なる東電の不祥事に、新潟県の花角知事は『組織の風土』に懸念を示しました。

【新潟県 花角知事】
「軽率な行動ということだと思うが、それが繰り返されているところが組織的なきちんとした安全文化の風土がまだ出来上がっていないのではないか心配がある」

一方、東京電力は原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を解除せず検査を延長したことを受け、改善した取り組みが継続して根付いているかどうかを評価してもらうため、来月1日に新たに外部の委員会を設置すると発表。改善ができていない課題については期限を定めずに改善を図るとしています。