異例の強さ台風2号 この後どうなる?

この時期の台風の進路予測は大変しづらいということが言われているようです。

國本予報士
「この先は不確定な要素が多く、予測しづらい

不確定な要素をみていきます。まず1つめは、真夏の時期だと、太平洋高気圧が大きく張り出して、海上に居座るので、太平洋高気圧の縁を台風が回っていくので、ある程度の予測がつきやすい。

一方で、今の時期はまだ高気圧の勢力は強くないので、出たり引っ込んだりしている。来週にかけてはこのような状況になるのではないか。國本予報士はこの影響で台風2号がどこまで北上するのか予測が難しいとしています。

ですので、アメリカもヨーロッパも、沖縄本島の方までは北上するのではないかと予測を立てていて、その後、本州の方まで来るのか、はたまた中国大陸の方に向かうのか。このあたりの予測がしづらいということでした。

2つめは海面水温です。グアム近海が赤くなっている部分があることがわかります。このあたりは、海面水温が平年よりも高いんです。

一方で、日本列島の周りを見てみると、北の位置に関しては赤くなっている部分が広がっていますが太平洋側には青い部分が点在しています。ということは、例年に比べると、この辺りは海面水温が低そうです。サンドイッチされているような稀な状況になっています。このあたりも予測を難しくしているそうです。

國本予報士
「台風が南の海上で発達しているのは海面水温が高いから。一方で、日本近海は平年より低いので、この先、強さなどの変化は最新情報を」

普通に考えると、グアムなどで発達して日本に近づいてくる間に勢力がおさまれば良いのですが、地図上で見てみると、その通りになるのかどうか。このあたりは気象予報士の中でもあまり読めないということでした。

ですが、一つ言えるのはこれから梅雨のシーズンに入ります。ただでさえ雨が多いわけです。

國本予報士
「今回の台風で最も警戒すべきは『』。列島に接近しなくても通るコースによっては大雨の範囲が広がる恐れも

日本列島に近づかなくても、日本列島に前線ができることなどで刺激して、大雨ということは考えられる。やはり雨に警戒をしてくださいという事です。

ホラン千秋キャスター:
近年、梅雨が近づいてさらに夏にかけて大雨による土砂災害など、大規模災害ということが起きているので、今年はちょっと早くその雨の季節がこの台風とともにやってくるのかなという感じもありますよね。

食べチョク代表 秋元里奈さん:
まだ5月なのに、台風が近づいているということで早いなという気がします。風もそうですけど、農業では雨で水に苗が浸かってしまって、駄目になってしまうというのは、近年多くありまして、特に今この時期は夏野菜の植え付けをしている時期なので、この大雨の影響がまた夏とかに出てこないといいなと思います。

そもそも台風の進路が変わればいいですが、ここから先どうなるか注目して見ておかないとなと思います。