日本で初めてというリンゴの搾りかすを使った人工皮革「りんごレザー」の商品がきょう(24日)から一般に発売されました。


上品なつやと軽くて耐久性のあるバッグや、水にも強く機能性も抜群の財布。
2つとも、リンゴの搾りかすを使用した合成皮革=りんごレザーで作られています。

長野県庁で行われた記者発表では、「りんごレザー」を企画した伊藤優里(いとうゆり)さんが、商品にかける思いを語りました。
■伊藤優里さん
「長野県のリンゴを食べ物だけでなく、身近な存在として感じてもらえるようになればいいなと」

九州出身の伊藤さんは信州大学繊維学部への入学を機に、長野県へ。
子育てをしながら「長野に恩返しができる商品」の開発に取り組んできました。
リンゴの産地・飯綱町や県の支援を受けながら、シードルやジュースのかすを粉末にして、人工皮革の材料にするノウハウを修得。


食品ロスを減らすだけでなく、従来の人工皮革に比べ石油由来の原料の使用を抑えることができ、環境への負荷も低減できます。

■伊藤さん
「いい将来を子どもたちにつなげていけたらいいなと思っています」

りんごレザーの財布とトートバッグは、通販サイトで5月24日から販売されるほか、飯綱町のふるさと納税の返礼品としても採用されます。














