高齢者が凶悪犯罪の被害にあわないための取り組みです。75歳以上の高齢者を対象にした講習会が岡山県総社市で開かれました。
総社市の柿木地区で開かれた講習会には、75歳以上の住民16人が参加しました。
総社警察署生活安全課の署員が講師をつとめ、実際に高齢者が被害を受けた強盗団による凶悪事件などの事例とともに、対処方法について紹介しました。参加者は、被害にあわないために
・「鍵かけの徹底」
・「不審な来訪者には110番通報」
・「自宅に多額の現金を保管しない」
ことなど、自らを守る防犯対策について説明を受けました。
(参加した高齢者)「鍵はかけて出ないといけない。きょうも出るときに鍵はかけていない。開けっ放しで出てますんで、そういう小さいところから注意したいなと思いますね」
(参加した高齢者)「自分の命も大切ですから、人の命ももっと大切にしてくれたらなと思いますね」
(総社警察署 生活安全課 飯村和弘さん)「現在高齢者に対する凶悪犯罪が増えている現状にあります。防犯対策に取り組んでいただき、被害にあわないようにしてもらいたいと思います」
警察では、今後もこのような講習会を開き、高齢者が被害にあわないよう取り組んでいきたい考えです。
【解説】
改めて、高齢者の方が被害に遭わないために早速きょうからでもできることを警察に聞きました。

まず、防犯の基本は鍵かけです。「空き巣」や「忍び込み」などの被害は無施錠の場合が多いということで、朝のごみ出しや近所への訪問など、例え短時間の外出でも、必ず鍵をかけるようにしてください。窓の鍵掛けももちろんですが、在宅中も施錠やドアチェーンなどをしておきましょう。

また訪問者が訪れた際は、ドアを開ける前に相手をしっかりと確認することが重要です。関東を中心に相次いだ広域強盗事件では宅配業者などを装って侵入する事例が相次いだため、注意するようにしてください。

さらに特殊詐欺に対しては「固定電話」に対策を施すことが有効です。犯人は録音を嫌がることが多いため、着信音が鳴る前に電話相手に会話を録音することを伝える「防犯機能付き電話」の導入や、留守番電話機能を活用することも効果が期待できます。