分娩(ぶんべん)の取り扱い中止を含めた診療機能の見直しを検討していた松本市立病院について、市は分娩を継続する方針を固めました。


松本市は24日に開かれた市議会の厚生委員協議会で、市立病院の分娩を継続する方針であることを報告しました。


松本市立病院の分娩件数は2014年の524件から7年間でおよそ3分の1の173件まで減少、加えて産婦人科医の確保が難しいことなどから、分娩の中止を含めた診療機能の見直しが進められてきました。

市議会への報告で病院側は、産科医を当面確保できる見通しになったことや、地元住民から継続を求める強い要望が寄せられていることなどを分娩継続の理由にあげました。

■松本市立病院 中村雅彦院長
「有事の際に、感染症に感染した妊婦さんを守らないといけないという責務がありますので、そういった政策医療面でも産科診療にしっかり取り組んでいきたい


市立病院は老朽化に伴う移転新築も計画していて、病院では、分娩件数をコロナ禍前並みの年間300件まで増やしたいとしています。