ニワトリの餌にモリンガ 付加価値の高いタマゴが期待

清水さんは去年(2022年)から今年にかけて、岡山大学とモリンガの根の粉末をヒヨコに与える実験を行いました。その結果、ヒヨコの体内から検出された寄生虫の量が粉末を与えていないものと比べ、約20分の1だったということです。

「(モリンガの根の粉末を)だいたいこのくらいを混ぜます」

実験結果をもとに、清水さんは今月15日から岡山市中区の山中でニワトリを飼育する男性と協力し、採卵用のニワトリに「モリンガ」の根の粉末を与える研究を始めました。

(ニワトリを飼育する青木隼さん)「病気にはそんなにならないですけど、ゼロっていうわけではないですから。元気に成長しつづけてくれれば…」

清水さんが今回の研究で目指すのはタマゴの栄養価UPです。

(ヒューマン・ヘルス 清水芳雄さん)「ニワトリがモリンガを食べることで、タマゴにも高い成分が出てくる可能性があるので、それを非常に期待していまして。モリンガタマゴとして付加価値の高いタマゴを販売できるようになるかもしれません」

スーパーフード「モリンガ」でニワトリの元気も引き出したい!新たな活用策として今後の研究成果に期待が寄せられます。

【スタジオ】モリンガですが、栄養価の高さだけではなくCO2・二酸化炭素の吸収量が、身近な植物と比べて数倍という結果も出ていて「ミラクル・リーフ」とも呼ばれているんです。

今回、ニワトリに与える「根」の部分について、清水さんは今後、栄養価を分析した上で、タマゴの栄養価UPやニワトリの健康状態などについても調べていきたいとしています。