栄養価が高く美容や健康に役立つとされる植物「モリンガ」を、ニワトリにエサとして与える研究が岡山市内で始まりました。これまでにニワトリの寄生虫が減ったという実験結果が出たほか、卵の栄養価UPにもつながるのではと今後に期待が寄せられています。

(ヒューマン・ヘルス 清水芳雄さん)「これがモリンガの根を粉末にしたものです。ニワトリの飼料に混ぜて食べさせます」

モリンガは北インド原産の植物で、葉の部分の栄養価はカルシウムが牛乳の17倍、食物繊維はキャベツの12倍あるとされ、「スーパーフード」として注目されています。

モリンガをニワトリのエサとして与える研究に取り組むのは、岡山市北区の岡山大インキュベータで活動するベンチャー企業「ヒューマン・ヘルス」です。

(ヒューマン・ヘルス 清水芳雄さん)「これがモリンガの根っこです」

エサに使うのは「モリンガの根」です。ヒューマン・ヘルスでは岡山県内で栽培されたモリンガを健康食品として加工・販売しています。

代表の清水さんはこれまで加工する際に廃棄していた、モリンガの「根」の部分について活用策を考えていました。

(ヒューマン・ヘルス 清水芳雄さん)「葉に栄養があるので、根っこにも根にもそれだけのものがあることが期待できる」