キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」の“宗教2世”団体が会見を開き、教団の対応について、「教団内の児童虐待を防止するためには不十分である」と訴えました。

エホバの証人をめぐっては、教義による子どもへの鞭打ちや輸血拒否などが児童虐待にあたるのではないかとの指摘がされていて、教団は今月、信者らに「虐待を容認していない」といった見解などを周知しました。

教団の“宗教2世”らの団体はきょう会見を行い、この周知には、鞭打ちが虐待であることを明記していないなどの理由で、「長年続いてきた児童虐待を防止するためには十分ではない」と訴えました。

「エホバの証人」元宗教3世 夏野ななさん(仮名)
「エホバの証人側に改善の姿勢は全く見られません。教団に自浄作用を働かせて、児童への虐待行為はやめてほしい」

団体は、児童虐待に関する国のガイドラインの内容などを信者に改めて周知することを求めています。

エホバの証人は、鞭打ちなどの指導についての見解も示して欲しいとの声が上がっていることについて、改めて「いかなる形の児童虐待も容認していません」とコメントしています。