■セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜(21日、横浜・日産スタジアム)

男子100mは世界陸上オレゴンの金メダリストのF.カーリー(28・アメリカ)が予選から9秒88(+1.5)を記録した。坂井隆一郎(25、大阪ガス)は予選2組を10秒08(+1.7)で1着。桐生祥秀(27、日本生命)はレース中に足を痛め、決勝進出はならなかった。

現役最速のカーリーが予選1組5レーンに登場。前半は4レーンの栁田大輝(19、東洋大)が先行したが、中盤から抜け出し今季100m初戦で9秒88をマーク。今季世界2位の好タイムをマークした。栁田は自己ベストを更新する10秒13(+1.5)だった。

予選2組の桐生は、レース前に笑顔を見せるなどリラックスムードだったがスタートでやや遅れた。「(痛みを感じたのは)頭上げる前後の30~40mくらいですかね」と語ったように左のハムストリングを痛め、失速。11秒20で決勝進出はならなかった。
桐生の同組で6レーンを走った坂井は得意のスタートから抜け出し今季自身最高の10秒08をマーク。決勝に進んだ。

レース後「肉離れはこの状態なら良くて3週間は休まなければならないんじゃないか」と話した桐生。6月には世界陸上ブダペストの代表選考会でもある日本選手権が控えるが「無理してやるよりは、8月、9月により、フォーカスしようかなと思う」と前を向いた。