■セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜(21日、横浜・日産スタジアム)
男子3000m障害で日本記録保持者の三浦龍司(21、順天堂大学)が、自身の記録(8分9秒92)に及ばずも、今季世界3位となる8分19秒07の好タイムで優勝した。
レース序盤はアウトコースから前に出て、最初の水濠を超えると、ペースメーカーの後ろにつき、スピードをキープしながら障害を軽やかにクリアしていった。残り1000mから徐々にスピードを上げ、残り1周でトップを走るケニアのアモス・キルイ(25)を一度抜くが、残り半周で抜かれてしまい必死についていく。
最後の水濠で少しバランスを崩した三浦だが、そこから一気にキルイを追い抜き、最後の直線で猛烈スパート。会場はどよめきに包まれ、そのままトップでフィニッシュした。
今季は5000mでの出場を続け、先週14日の関東インカレでは2連覇を達成。3000m障害は今季初戦となり、すでに昨年に世界陸上ブダペストの参加標準記録(8分15秒00)を突破している三浦は、GGPの目標記録を「8分20秒を切れたら」と話していた。