「本日の入場者数は5,696人でした。ご来場、誠にありがとうございます」
藤色とサックスブルーのサポーターで埋まったスタジアムに、こうアナウンスが流れると、自然と拍手が沸きあがった。元祖・サッカーの街、その名も『蹴球都市』を掲げる静岡県藤枝市などをホームタウンとする小さなプロサッカークラブが掲げていた目標がひとつ、叶った瞬間だった。

2023年5月17日、今季から戦う舞台をJ2リーグにあげた藤枝MYFC。J1リーグ3度の優勝を誇るジュビロ磐田を初めて地元・藤枝総合運動公園サッカー場に迎える、まさに“歴史的一戦”に挑んだスタジアムの半日を見つめた。