広島で開かれているG7サミットに出席するため日本を訪れたウクライナのゼレンスキー大統領は、きのうフランスやイギリスなどと相次いで首脳会談に臨みました。

G7首脳会議の会場となっているホテルに到着したゼレンスキー大統領は、最終日に開かれる会合への出席を前に、早速、フランス、イギリス、インドなどと個別に首脳会談を行い、これまでの支援への感謝などを伝えました。

一方、G7広島サミットは2日目の討議を終え、首脳宣言を発表しました。首脳宣言では、・核軍縮・不拡散の努力を強化し、究極の目標である「核兵器のない世界」を目指す・ロシアの違法な侵略戦争に直面したウクライナを支持し続ける・中国などが輸出制限により相手国に圧力をかける行為を念頭に「経済的威圧への耐久力を育む」などと明記されています。

また、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの首脳は、この4か国の枠組み=クアッドの首脳会合を開きました。岸田総理は、中国やロシアが力による現状変更の動きを見せる中、「国際社会を分断と対立ではなく、協調に導く」と訴え、クアッドの連携強化を呼びかけています。