ゼレンスキー大統領も加わり、G7広島サミットでは今後どのような議論が行われるのでしょうか。会場の近くにいる、官邸キャップの川西記者に聞きます。

ゼレンスキー大統領一色となりそうな広島サミットですが、あすの影の主役とも言えるのがインドをはじめとする、いわゆる「グローバルサウス」です。

ゼレンスキー大統領はあす、G7首脳との会合に臨んだあと、途上国・新興国=いわゆる「グローバルサウス」の代表格であるインドやブラジルなどの招待国が加わるセッションにも参加します。

G7はウクライナ支援で一致していますが、グローバルサウスはロシアに対する制裁は科さずに、ある種、中立を保つ国も多いのが現状です。日本政府は「ゼレンスキー大統領から対面参加への強い希望が表明された」としていますが、ゼレンスキー大統領はこうした国々にも直接協力を働きかけたい考えがあります。

グローバルサウスとの連携強化は、日本にとっても今回のサミットでの大きなテーマです。

特にインドは核保有国ではありますが、毎年広島に原爆が投下された8月6日に議会が黙祷を捧げていて、岸田総理としても自らの「核兵器なき世界」の実現という理念に共感してくれるのではと期待を寄せています。

広島サミットはあす閉幕しますが、G7首脳はさきほど、▼核軍縮・不拡散の努力を強化し究極の目標である「核兵器のない世界」を目指す、▼ロシアの違法な侵略戦争に直面したウクライナを支持し続けるなどとした首脳宣言を発出しました。