金メダリストvs.日本のエース<女子やり投>

女子やり投と男子走幅跳は、オレゴンの金メダリストと日本のエースが対決する。

女子やり投金メダリストのバーバーは世界陸上2連勝中。オレゴン銅メダルの北口榛花よりも五輪や世界陸上の実績では上だが、この時期の試合では北口が優勢だ。

北口とバーバーの直接対決の勝敗を表にまとめてみた。


21年までの対決は世界陸上と五輪だけ。バーバーが勝負強さを発揮していた。21年までの対決は世界陸上と五輪だけ。バーバーが勝負強さを発揮していた。特にドーハでは北口が予選13番目で決勝に進めなかったのに対し(12人が決勝進出)、予選を10番目で通過したバーバーは、決勝で66m56を投げて金メダルを獲得している。

東京五輪も予選では同レベルだったが、決勝では北口が左腹斜筋を痛めたこともあり決勝では大差がついた。21年までの2人は対照的だった。

それが一変したのが昨年である。シーズン前半はGGP、DLパリ大会と北口が、ともに3m弱の差をつけて2連勝した。7月以降はバーバーが強さを見せ、北口の1勝3敗だが、例年の傾向を見てもバーバーが6月より早く64mを投げたのは過去1回しかない。64m以上のパフォーマンスは7~8月に集中している。

今季はまだ4月1日の豪州選手権1試合しか出場していないが、57m05で2位と敗れている。それに対して北口は4月29日の織田記念で64m50の今季世界最高を投げ、5月6日の木南記念でも64m43と高いレベルで安定した成績を続けている。

バーバーが例年と違う調整を試みていない限り、北口が勝つ確率が高そうだ。