沖縄戦などで多くが散逸した琉球王国時代の士族の家系図「家譜」がブラジルで見つかり、沖縄県立図書館に寄贈されました。

この家譜は、1767年に生まれた志良堂筑登之親雲上清格からおよそ90年間、4代にわたる士族の記録で、家族の出身地や役職などが記されています。

ことし2月、県立図書館が海外移民の資料調査でブラジルを訪れた際に発見し、子孫である志良堂ニルトンさんから寄贈されました。

表紙は残っておらずスクラップされた状態で保存されていましたが、随所にポルトガル語のメモが記されていて、家族の歴史を後世に残そうとしていたことが伺えます。

沖縄県立図書館 原裕昭さん「移民の記録を探す中で、このような形で琉球王国時代の資料が見つかったということで、大変嬉しく思っています。これからも沖縄の古い記録を探すことで、また新しい琉球・沖縄の発見に繋がればと思っています」

家譜は、沖縄戦などで半数以上が散逸していて、貴重な資料だということです。