G7サミットでは例年、最終日に首脳宣言を発表しますが、今回の広島サミットではそれに加えて「核軍縮」文書を出す方向で調整をしているということです。

G7訪問原爆資料館「重要な展示品を見てもらった」

熊崎風斗キャスター:
19日、広島・平和公園で各国首脳が献花しました。

5月13日、岸田総理は「被爆の実相をしっかり伝えていくことは核軍縮に向けたあらゆる取り組みの原点である」と、被爆の実相をしっかりと伝えたいということを口にしていました。

その上で、ポイントとされたのが「原爆資料館」です。
本館を訪れるのかどうかというのがポイントになっていました。「東館」では原爆の威力を示す映像などを見ることができます。
そして「本館」では原爆の惨状を示す資料、遺品約500点が展示されています。

政府関係者によりますと「重要な展示品を見てもらった」ということです。
ただ、「本館」を訪問したのかどうかは分かっていないということです。

“核なき世界”実現は?

例年、サミット最終日に首脳宣言を発表します。今回はそれに加えて「核軍縮」文書を出す方向で調整をしているということです。

そして、G7の核保有の状況を今一度見ていきます。

・核保有国 アメリカ、イギリス、フランス
・核共有国 ドイツ、イタリア
・核を保有せず カナダ、日本

このような状況を踏まえ、核軍縮は進んでいくのか、どのような形になっていくのかというところも注目されています。

核保有国であるアメリカの現地メディアによると「原爆は戦争を終わらせるために必要だった」「原爆を使わなければもっと多くの犠牲者がでた」という意見もあるということです。

こういったことを含めてどのように核軍縮が行われていくのかというのは注目しなければいけない点です。