最速でチケットが完売するほど人気の競技 


「飛込」は、世界では高い人気を誇る競技だといいます。過去のオリンピックにおいては、最速でチケットが完売することもあったそう。
その演技時間はわずか2秒。一瞬の“美”を競います。
飛込の得点は、演技の難易度と入水などの美しさで決まるといいます。少しでも入水のタイミングがズレると、大きな水しぶきの発生などにつながり、高い得点を獲得するのは難しくなってしまいます。
ちなみに飛込には3つの種目があり、高さ3mの「飛板飛込」・高さ10mの「高飛込」・2人のペアで演技をする「シンクロナイズドダイビング」にそれぞれ分かれているそうです。

飛込3種目で日本一に輝いたホープ

それら3種目の飛込において、日本一に輝いた一人の選手がいます。それは、金戸 凛選手です。
日ごろから練習に打ち込む金戸選手ですが、その中でさらに磨きをかけるのは、世界でできるのは彼女だけだという大技だという“後宙返り1回半3回半ひねり”
この技術を身につけたのは、驚くことに小学生の時だそう。海外のトップ選手を真似て始めたトランポリンが、空中感覚の礎になっているそうです。

実は家族全員が飛込選手の一家でもあり、親子3代五輪出場を狙っているとのこと。
金戸選手自身も、「私は誰よりも早く、パリ五輪を目指して走ってきた。メダルを獲って言葉にできないような思いを感じてみたい」と語ります。
2021年の日本選手権では、当日の全演技の中で最高得点をマークし、表彰台に上がっています。
親子3代の夢でもあり、悲願でもあるオリンピックでのメダル獲得に向けて、金戸選手は更なる飛躍を目指し続けています。

(「バース・デイ」5月14日放送分より)