厚生労働省は、新型コロナが「5類」となってから初めて、「定点把握」によって集計した全国の患者の数を公表しました。

厚生労働省はコロナが「5類」となった今月以降、すべての患者の数を把握して毎日公表する方法をやめ、特定の医療機関だけに届け出をしてもらう「定点把握」を導入しています。

厚労省はきょう、コロナが5類になってから初めて、定点把握によって集計した全国の患者の数を公表しました。厚労省によりますと、全国およそ5000の医療機関から今月14日までの1週間に報告されたコロナの患者の数は1万2922人で、1つの医療機関あたりの患者数は2.63人でした。

都道府県別にみると、1医療機関あたりで患者数が最も多かったのは▽沖縄県の6.07人で、次いで、▽石川県で4.90人、▽北海道で4.36人などとなりました。

同じ5類に分類されている季節性インフルエンザでは、流行入りの目安として1医療機関あたり「1.0人」との基準が定められていますが、コロナではまだ目安となる基準は設けられていません。

厚労省は、これまでのデータと単純に比較することは難しいとしたうえで、「4月から緩やかな増加傾向が続いている。ゴールデンウィークの影響もあるとみられるため、今後の動向を注視したい」としています。