静岡県三島市に店を構える、からあげの店「若鳥」です。今回のしずおか産は日本一のから揚げです。
<「若鳥」店主 土屋禎大さん>
「こちら、鹿児島の鶏になります。このひな鳥というか生後数か月のものはなかなかないので、珍しいかなと思います」
この「若鳥の肉」を4分の1に切り分け、衣をつけずにから揚げにします。揚げ終わって、塩を振りかければできあがりです。
<土屋禎大さん>
「モモになります」
<常連客>
「最初は熱いんだよね。うん。おいしい!何度食べてもおいしいですよ。今年(2023年)、最高金賞をとって常連さんはすごい!とか言って…。こっちからするとやっととれたみたいな感じだよね。もっと早くても良かったのにって思いますね」
2023年4月、東京で開かれた「第14回からあげグランプリ」。土屋さんは「素揚げ・半身揚げ部門」で、最高金賞を受賞しました。
<土屋禎大さん>
「思わずガッツポーズしちゃいましたね」
授賞式では、店主になったきっかけを話しました。
<授賞式での土屋さん>
「自分の店は祖母が60年やってきてて、本来は自分の父親が継ぐはずだったが、急死してしまって。自分は高校を出てサラリーマンをやっていたが、ばあちゃんが80歳になって店を辞めるということで、自分は19歳で修業を始めて、ばあちゃんの味を変えずにやってきました」
禎大さんの祖母、のり子さん(84)は1960年、から揚げの店「若鳥」をオープンしました。禎大さんは4年前(2019年)、27歳の時に店を引き継ぎました。
<祖母 のり子さん>
「後はこの人がよくやってくれてるもんで安心してうちでのんびりさせてもらってます」
<土屋禎大さん>
「昔はプレッシャーでしたよ。今は自分も自信を持ってやっているんで大丈夫ですけど」
とは言うものの、のり子さんの目はまだまだ現役です。
<祖母 のり子さん>
「ちょっと包丁を入れすぎるとこういう風にね。切れちゃうけどね。味には関係ないけど見た目がね…」
Q.から揚げを見ていかがですか?
「味はもうね(大丈夫)。油さえきれいにちゃんと管理してくれれば大丈夫」
<土屋禎大さん>
「そうですね。この油は何十年と引き継いだ油なので。これだけは本当にもう誰にもまねできないと思いますし、教えることもできないですね。この油が命ですね」
のり子さんがつぎ足しで使ってきた油。この秘伝の油があってこそ若鳥のうまみが引き出せるのです。
<祖母 のり子さん>
「いただきます。うん。味は変わらない」
<土屋禎大さん>
「この味と素揚げという歴史をずっと残していけたらなと思います。あんまり多くないんで、こういうスタイルの店が。これは守っていきたいなと思いますね、ずっと」
<祖母 のり子さん>
「だから、いっつも油だけは気を付けなよってね、口すっぱく言ってる。油が第一だからね」
注目の記事
「胸がなくても大丈夫」乳がん公表の梅宮アンナさん…闘病から電撃結婚までを語る 家族への願い「変わりなく接してほしい」

【初密着】110番通報を受ける『大阪府警・通信指令室』 約2割は"迷惑通報"など緊急性なし「何千回も同じ内容でかけてくる」 それでも府民の命を救うため「どんな声にも耳を傾ける」

「謎の光る帯」上空で目撃 明け方に揺れるその正体は…専門家に聞いてみると 鹿児島・姶良市

今シーズン「ノロノロ台風&迷走台風」多発か さらに勢力は去年より増す可能性も 海水温の上昇だけでなく“偏西風”にも理由があった 備えるため「予報円」正しい理解を tbc気象台

富士山噴火 その時、大量の火山灰が降ると…「人の流れ、物の流れが滞ってくる」 富士山科学研究所 吉本充宏研究部長が指摘する準備と対策

「3行超えたら威圧感」「その絵文字は怖い」令和7年のSNS作法 あなたはついていける?「インスタは顔にモザイクがカワイイ(*´ー`*)」え??【原田曜平教授も解説】
