元グーグル副社長「AIを悪用するのを防ぐ方法は見当がつかない」

齋藤キャスター:
もう既に幅広く活用されているAIですけれども、リスクも指摘されています。例えば、AIによる権利侵害です。生成AIが作り出した画像に“著作権を侵害された”として、アメリカのクリエイターが集団訴訟を起こしました。AIが生成した画像を見ると、元のクリエイターの作品に酷似しています。

そして日本でも「日本芸能従事者協会」が調査を行いました。2万5000人にアンケートを取ったところ、クリエイターの約94%が「AIによる権利侵害などに不安を抱えている」と懸念を抱いているということでした。実際にイラストを盗作され、海外サイトでばらまかれるというケースも報告されているということなんです。

そして“AI研究の第一人者”が警鐘を鳴らしています。元グーグル副社長のジェフリー・ヒントン氏は「会社への影響を気にすることなく、AIの危険性を語るため」とグーグルを退職しました。ジェフリー・ヒントン氏は「悪者がAIを悪用するのを防ぐ方法は見当がつかない」とも語っています。

齋藤キャスター:
こういった現状もありますので、ルール作りが急務になっているというのも事実だということです。

“AIの有効活用”どこまでコンセンサスを得られるか

井上キャスター:
世界一、少子高齢化が進みゆく日本だからこそ、こういったモデルがあり、AIと共存していくことで生産性をこれだけ上げられる。そういったところを示す大きなチャンスだと思います。

TBS政治部 後藤部長:
このAIをどう有効に活用していくのか、そういう発展的な前提の上で、どう7か国、G7その他でコンセンサスを得られるのか。この3日間でどれくらい進めるのかが大きな注目点になると思います。