岸田総理の思いについて、日米首脳会談が行われるホテルの前から政治部・官邸キャップの川西記者に聞きます。

岸田総理が「歴史に刻まれるものにしたい」と意気込む今回の広島サミット。その成功につなげるためにも、まずはアメリカ側と意識のすりあわせを行います。

日米首脳会談では、力による現状変更を続ける中国やロシアの行動に反対し、台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認するほか、日米同盟をより一層強化していくことを訴えます。また、岸田総理は「核兵器のない世界」の実現をライフワークにしていますが、あすの原爆資料館視察でバイデン大統領にどこまで被爆の実相を知ってもらえるかもポイントです。

そして、もうひとつ注目されるのが、日本の新たな成長戦略の柱となる「スタートアップ・キャンパス」構想です。

「スタートアップ・キャンパス」構想とは、AIを含む、最先端技術の研究を行う大学を日本に誘致し、人材育成にあたるプロジェクトで、私たちの取材では、アメリカのマサチューセッツ工科大学が東京・恵比寿の近くにやってくることがわかっています。

この構想についても、今回の日米首脳会談で言及される見通しで、外交安全保障や経済の各分野で成果を得たい考えです。