あすからの広島サミットを前に、市内では既に厳戒な警備態勢が敷かれています。安倍元総理の銃撃事件などを受け、警察庁の幹部がある“動物”を積極的に活用するよう指示を出していました。
勢いよく飛び出したのは、“警備犬”です。これは、行方がわからなくなった人を探し出す訓練ですが、わずかな匂いを手がかりに、見事、穴の中にいた対象を見つけ出しました。
人間の数千倍ともされるその鋭い嗅覚が、実は無差別テロを防ぐために必要不可欠なのです。
広島サミットを前に厳戒な警備態勢が敷かれているなか、警察庁の幹部から現場に対し次のような指示が出されていました。
警察庁幹部
「警備犬を積極的に活用するように」
きっかけとなったのは、去年7月の安倍元総理を狙った銃撃事件です。
別の幹部はこう指摘しています。
警察庁幹部
「安倍元総理の事件でも、現場に警備犬がいたら容疑者を発見できたと指摘する人もいる」
警視庁の警備犬のエキスパートは次のように話します。
警察庁指定広域技能指導官 警視庁警備部警備第二課 山川良博さん
「犬は人間の5000倍以上の鼻の力を持っていると言われています。人間よりも凄い力を持っています」
これは、スーツケースの中に爆発物が隠されていた想定の訓練です。匂いがもれにくいスーツケースでも、素早く、正確にかぎ分けられます。今回のサミットでも不審物を持った人がいれば、人間よりも素早く反応し、対応できる可能性があるのです。
警備の現場に出るまでは、半年から1年もの間、ひたすら訓練を積み重ねます。
爆発物の捜索だけではなく、テロリストの制圧にも役立つ警備犬。サミットでは事前の捜索だけではなく、要人が移動する際の沿道にも警備犬を配置して警戒にあたるということです。
警察官の“目”と警備犬の鋭い“鼻”でテロへの警戒を強めるサミット警備。日本の威信をかけた警備が続きます。
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