繁殖のため、長野市の動物園を出発したチンパンジー2頭が、1000キロの道のりを経て、無事福岡に到着しました。
新たな園での2頭の様子は…?
■原口記者
「チンパンジーの入った箱がいま到着しました。これから飼育舎に運ばれます」
17日午前10時頃、福岡市動物園に到着したチンパンジー2頭。

長野市の茶臼山(ちゃうすやま)動物園から引っ越してきたオスのアツシとメスのカコです。
2頭は、16日の朝、茶臼山動物園を出発。
17日の午前中に新たな住まいとなる福岡市動物園に入りました。

オリの隙間に並べられたエサを、一つずつ慎重に口に運ぶアツシ。
到着直後はオリの隅に隠れていましたが、緊張がほぐれたのか午後には顔を出して餌を完食!

一方、カコは、すっかり慣れた様子で、次々にフルーツをほおばります。
2頭は環境に慣れるため、しばらくは別々のオリで過ごします。
福岡市動物園には、出産経験のあるサクラとその娘のパンジー、山口県の動物園から3月に来たキンコの、メス3頭が暮らしていて、今後、この群れにアツシとカコも合流することになります。

■福岡市動物園企画・運営担当川島佑介さん 「来ていただいてうれしく思っております。これからぜひ繁殖に取り組んでチンパンジーという種をつなげるよう動物園一丸となって取り組んでいきたい」
全国で年々減少しているチンパンジー。
長野で育った2頭の新天地での活躍が期待されています。














