児童・生徒の英語力を調べる文部科学省の「英語教育実施状況調査」の結果が公表されました。目安とされる英語力に達している児童・生徒は、前回調査から上昇傾向ではあるものの、政府が定めた目標の50%にはわずかに届かなかったことがわかりました。
この調査は、文科省が全国の小・中・高の公立学校に対して行ったものです。
政府は英語力について、中学生は卒業段階で「英検3級相当以上」、高校生は卒業段階で「英検準2級相当以上」の能力を持つ生徒の割合を、いずれも50%以上とすることを目標としています。
今回の調査によりますと、この目標に達している中学3年生の割合は49.2%で高校3年生の割合は48.7%でした。いずれも前回調査から上昇傾向ではありますが、目標値の50%以上にはわずかに届かない結果となりました。
今回、初めて英検2級相当以上の能力をもつ高校生についても調査が行われ、21.2%でした。
また、ICT機器の活用状況についての調査では「児童生徒による発話や発音などを録音・録画する活動」が、▼小学校66.1%、▼中学校78.4%と、前回から10ポイント以上増加していたことがわかりました。
文部科学省は、生徒の英語力向上のため、「英語教師の英語力の向上やICTの積極的な活用が必要」としています。
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