イギリスのトラス前首相が台湾を訪問したことについて、中国政府は「政治家が私利私欲のために台湾を利用している」と強く反発しました。

イギリスのトラス前首相は16日に台湾に到着していて、滞在中、政府高官らと会談する予定です。イギリスの首相経験者が台湾を訪問するのは、1996年のサッチャー元首相以来、27年ぶりです。

これについて、中国外務省の汪報道官は次のように述べ、強く反発しました。

中国外務省 汪文斌 報道官
「イギリスの旬を過ぎた政治家が台湾問題を利用し、存在感を向上させようとするのは、政治的私利私欲のためにすぎない」

そのうえで「台湾市民の税金を使い、イギリス史上最も短命な首相の歓心を買おうとすることは台湾を売る行為だ」と酷評。「外部勢力と結託し、台湾独立を図る企みは失敗に終わるに決まっている」と主張しました。