広島サミットには核保有国も参加しますが、岸田総理が最後までこだわったのが、G7首脳の原爆資料館への訪問です。そこで首脳らが目にするものとは。
広島市の平和記念公園内にある原爆資料館。G7首脳が訪れる方向で調整されていて、まず目にするとみられているのが、東館にあるこの模型です。爆心地を中心に直径5キロメートルの範囲を表した広島市の地形模型に映像を投影したもので、町が一瞬で焦土と化したことを伝えています。
きょうも多くの外国人観光客が訪れ、真剣な眼差しで模型などに見入る姿が見られました。
そして、東館の隣にある本館をG7首脳が訪れるのか、ギリギリの調整が進められています。
岸田総理
「G7首脳を含め、世界に被爆の実相をしっかりと伝えていくこと。これは核軍縮に向けたあらゆる取り組みの原点として重要」
本館には、水を求めながら亡くなった12歳の女の子の訴えや3歳の男の子が被爆した際に乗っていた三輪車など、惨状を示す遺品や資料およそ500点が展示されています。
岸田総理は、この被爆の実相をG7首脳に見てもらうことに強いこだわりを示してきました。
ある政府関係者は…
政府関係者
「本館に入り、首脳たちに展示を見てもらう。それがオバマ大統領(当時)の時との違いですよ」
2016年、当時のアメリカ・オバマ大統領が来日した際には、東館に展示品を数点並べる形が取られ、本館の訪問は実現しませんでした。
今回、岸田総理が“被爆の実相をG7首脳に見せる必要がある”と思いを強めたのは、今年3月のウクライナ訪問だったと政府関係者は明かします。
政府関係者
「岸田総理は虐殺が行われたブチャの訪問で現場を見て、その悲惨さを肌で感じた。実相に触れてもらうことが大事だと再認識したと思う」
被爆地で初めて行われるG7サミット。岸田総理はJNNのインタビューにこう意欲を示しています。
岸田総理
「核兵器のない世界を目指すライフワークについても、長い目で見て“あのとき流れが変わった”と言われるぐらいの大きなメッセージを発していきたい」
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