事実上の運転禁止命令が出ている柏崎刈羽原発について、原子力規制委員会は禁止命令は解除せず、引き続き追加検査を実施することを決めました。

17日の定例会合で原子力規制委員会は、東京電力・柏崎刈羽原発について、3月の追加検査で「引き続き改善が必要だ」とした6項目のうち、2項目はその後改善されたと判断しましたが、4項目については「引き続き改善が必要」としました。

柏崎刈羽原発をめぐってはテロ対策の不備が相次いで見つかり、原子力規制委員会が核燃料の移動を禁止する『事実上の運転禁止命令』を出して、追加検査を行ってきました。今回の判断で運転禁止命令は継続された形です。不十分とされた4項目は荒れた天候時の監視体制や核物質防護の仕組みなどで特にソフト面での課題が多く、すぐには結果がでない可能性が高いと見られています。

原子力規制委員会 山中伸介委員長

【原子力規制委員会 山中伸介委員長】
「東京電力が自主的に核物質防護に対する課題を解決できる状態にまだなっていない。社長と現場との意思疎通をさらに図る必要がある。あるいは現場の意識をさらに改善する必要がある」

一方、東京電力は今回の判断について「引き続き改善措置計画を進め、ご指摘いただいた4項目についてしっかりと是正を図っていく」としています。

原子力規制委員会の山中伸介委員長は、できるだけ早い時期に東京電力の小早川社長と面会し、今回の報告書の受け止めと今後の改善策を聞き取る予定で、追加検査の終了時期は、東電の取り組み次第としました。