「この地元に帰ってきているのは3人しかいないんです」

佐伯さんは福岡市の高校で5年間教師を務めたあと、カンボジアで半年間、学校を設置するボランティア活動も経験。

帰国後には、恩師の勧めもあり母校の鞍岡小学校で2年間、講師を務め、これが、新たな転機となりました。

(佐伯貴知さん)
「授業の中で郷土愛を育む授業がたくさんあるんですけど、例えば、自分の同級生は14人いるんですけど、この地元に帰ってきているのは3人しかいないんです。この地域のために、子どもたちが帰ってこられるように動けるのは、自分しか代わりはないなと思ったので、辞めて起業することに決めました」

農業のスマート化を支援する会社を設立

佐伯さんは、今年1月に、農業のスマート化を支援する会社「タスクル」をバンドのメンバーでもある仲間3人と設立。

地域の担い手が不足する中、農業用ドローンを使った農薬散布などを来月から本格的に始めます。

(一緒に起業した 平川彰英さん)
「本当に行動力がある人だなと思うし明るいんで雰囲気とかも常に明るく作業だったりができるので楽しいですね」
(同級生で一緒に起業した 那須真一さん)
「僕も農業をしていますので、少しでも楽をしたいじゃないですけど、スマート農業を進めていけたらなと思って」
(一緒に起業した 藤田幸利さん)
「人助けができたらいいなとは思ってます」