中国は、中央アジア5か国との初の首脳会議をあすから開催します。G7広島サミット直前の開催で、対中包囲網を強めようとするアメリカなどの動きをけん制する狙いがあるとみられます。
記者
「こちらはメディアセンターですが、ウズベキスタンメディアの人たちが続々と到着しています」
中国内陸部・陝西省西安市では、18日から2日間にわたって中国とウズベキスタンやタジキスタン、カザフスタンなど中央アジア5か国の初の首脳会議が開催されます。中央アジア5か国は旧ソ連圏でロシアの強い影響を受けてきましたが、ウクライナ侵攻以降、ロシアと距離を置く一方、中国とは経済的結びつきを強めつつあります。
一方、中央アジア5か国に対してはアメリカも関与を強め始めていて、2月にはブリンケン国務長官がカザフスタンを訪問しました。
アメリカを含むG7=主要7か国が、19日からの広島サミットで中国を念頭に、「経済的威圧」への対抗を首脳宣言として明記する方向で調整が進められる中、中国としては中央アジアとの関係を強化し、西側諸国の中国包囲網に対抗したい考えとみられます。
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