長野市の国立高専機構長野高専で「アウトドア」の授業が行われています。

工業や情報技術などを学ぶ学校で、なぜ「アウトドア」なんでしょうか。


長野高専の芝生広場で1年生たちが取り組んだのは、テントの設営。

「アウトドア」授業の一環です。

■生徒
「キャンプしたことある?」                        「ない・・あ、あるけど(テントを)つくったことない」

生徒のうち、テントをたてた経験があるのは半数程度。

簡単な説明は受けたものの見るのとやるのとでは大違いです。

「信州らしいカリキュラムを」と2022年から始まったアウトドア授業ですが、生徒同士の関係性の構築に役立っているといいます。

■長野高専・井浦徹准教授(保健体育)
「この授業を通していろんな人、女の子も男の子もいろんな子と常にかかわれる、そんな土台ができているような感じがします」

早いグループは10分ほどで完成し、テントの中でトランプ遊びです。

今年の新入生はコロナ禍で中学校生活を過ごしたこともあり、クラスメートとの密接な関わり合いも新鮮なようです。

■男子生徒
「(中学では)みんなと協力してやるっていう活動自体あんまりなくて、授業とかでも個人で考えるってことが多かったので(こういう授業が)できるのは楽しいです」                                   ■女子生徒
「協力すると達成感もありますしいいですよねこういうの」

人とかかわりながら課題に取り組む経験は将来にも生きると、井浦准教授は考えています。

■長野高専・井浦徹准教授
「自分の持っている良さや仲間の持っている良さをリスペクトしあいながら、課題解決やイノベーションものづくりができる人材が育っていくといいなと思っています」

アウトドア授業では今後、火起こし体験やスラックラインなども予定しているということです。