「当事者があげてきた声をしっかり聞いて」
「LGBT理解増進法案」は、修正された自民党の案が自民党の会議で了承されました。公明党も16日、この修正案の了承を決定。
※公明党 山口 那津男 代表
「性的少数者を守る法制度について、日本はG7の中で大きく遅れています。広島サミットを前に日本の対応が注目されている今の状況を生かし、サミット前に国会提出すべきだと強調したい」

超党派で合意していた2年前の案に比べて表現が“後退した”修正案に野党は反発しています。
※立憲民主党 西村 智奈美 代表代行
「当事者の皆さんから見たらどうなのか、国民の皆さんから見たらどうなのか。
やっぱり私は後退というふうに見られると思います」

岡田さんにはかつて、青森市出身の宇佐美翔子さんというパートナーがいました。レインボーパレードを一緒に企画した2人は、日本での同性婚を目指していましたが、宇佐美さんは2021年9月に病で亡くなりました。



※青森レインボーパレード実行委員会 岡田 実穂 共同代表
「きっと宇佐美(パートナー)が生きていたら、今回のことをすごく怒っていると思うので、たくさんの当事者が声をあげてきたことをしっかり聞いてくださいよと。その声に応えるのが国の仕事じゃないんですか」

「LGBT理解増進法案」の国会提出に向けた準備は、当事者たちの思いを置き去りにしたまま進んでいます。

民間の調査では、日本人の20代から50代でLGBTと自認している人の割合は8.9%。あくまで推定ですが、人口換算すると約540万人いる計算になり決して少ない数ではありません。10回目の節目となる「青森レインボーパレード」は、6月25日(日)青森駅前公園に午後1時集合・午後2時に出発します。

法案は提出されますが、成立するときには当事者の声や思いを反映させたものになることを願います。