G7サミットが迫る中、性的マイノリティへの理解を促す「LGBT理解増進法案」が国会に提出される見通しとなりました。ゲイであることをカミングアウトしている企業のトップはビジネスの世界ではすでに海外への人材流出が起きていると話しています。

「LGBT法案」自公が了承 G7直前に…

自民・公明の与党は、5月16日に性的マイノリティへの理解を促す「LGBT理解増進法案」の修正案を正式に了承しました。

当初案にあった「差別は許されない」という文言は「不当な差別はあってはならない」に変わるなど保守派に配慮し、修正されています。

自民党 遠藤利明 総務会長
「みんなが納得するものを作るというのは難しい話であって、少しでも前進する。そうしたことの努力を積み重ねてきたわけですから、私は大変評価してもいいものだろうと」

自民党は、野党と合意した上で、今週中にも国会へ提出する見通しです。

性的マイノリティの当事者は国会内で緊急集会を開き与党の法案を批判。
「差別する余地を残したいとしか思えない」「理解抑制法だ」と訴えました。