本来捨てられるはずのものに新たな価値を与えて再生させる「アップサイクル」。青森には、そんな新しく生まれ変わったものがたくさんあるってことご存知ですか。世界が2030年までに達成すべき持続可能な開発目標SDGs。その中から目標12「つくる責任つかう責任」に焦点を当て大変身しちゃったものを紹介していきます。

レトロなスナック立ち並ぶビル。ここもアップサイクルによって変身を遂げた場所なんです。ライスボール・太陽(ひかり)が訪ねました。

弘前市の繁華街、新鍛治町で約半世紀、歴史をつないできたグランドパレス。実はここ、泊まれるスナック街として宿泊施設にアップサイクルされた場所なんです。管理会社の担当者にお話をうかがいます。



※太陽「この建物は2020年に改装されたということなんですけど、お客さんの反応はいかがですか?」
※管理会社Will 木村知紀さん「お客様からは、昭和感ある、懐かしい、レトロだとか驚きの声が多いですね」
太陽が特に気になるという「ぴちぴち」にお邪魔してみました。


※太陽「すごい広いですね~。明かりとかも温かい感じがして落ち着きますし、あと畳のいい香りがして、本当に落ち着く空間だなと思います」
※管理会社Will 木村知紀さん「実在したスナックなんです。時代の流れと共にお店を続けられなくなりましたが、ホテルになるとは当時は想像していなかったです。こういう形で生まれ変わり、残してもらってよかったなと思います」

昭和の面影を残すスナック11店舗を客室として改装。手がけたのは、中古不動産の開発や販売をする大阪府の企業です。
※キンキエステート 営業部長 野村昇平さん「いや結構おもろいなというのが最初のインパクトで、もはやエモい」

宿泊料は、部屋タイプやシーズンにより異なりますが素泊まり1名4500円(税込)から。満室となる日も多いといいます。予約はインターネットのみ。宿泊客はフロントでの受け付けはせず、メールで届く暗証番号を使って部屋に入る仕組みです。長らく受け継がれてきた空気感はそのままに、居心地のいい空間に大変身した泊まれるスナック街で、皆さんもゆっくりしてみませんか。

