一部で健康不安説が報じられていたベラルーシのルカシェンコ大統領が、6日ぶりに姿を見せました。

国営ベルタ通信によりますと、ルカシェンコ大統領は15日、ベラルーシ空軍・防空軍の司令部を訪問し、司令官らから警戒態勢の引き上げについて報告を受けました。

公開された映像では、ルカシェンコ氏は左手に包帯を巻いているようにも見えます。

ルカシェンコ氏をめぐっては、今月9日にロシアのモスクワで行われた第2次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日の軍事パレードに出席した後、プーチン大統領主催の食事会を欠席したほか、14日にベラルーシのミンスクで開かれた式典も欠席するなど、健康不安説が浮上しています。

一部メディアは、ルカシェンコ氏が13日に医療施設を訪れたと報じていました。

今回のルカシェンコ氏の公務発表はそうした見方を払しょくするためとみられますが、AP通信はルカシェンコ氏の映像について「珍しく弱々しい声だ」と指摘しています。