珠洲市で震度6強を観測した地震から15日で10日が経ちました。復旧が進む中、観光業界への影響が能登各地に広がっています、一方、被害を受けた珠洲市の道の駅は13日から営業を再開し、風評被害の払しょくに努めます。
今月5日の地震で震度4を観測した穴水町の観光ホテルでは、目立った被害はなかったため、変わらず営業を続けていますが、これまでに100件ほどのキャンセルがありました。このホテルだけではなく、能登地域では珠洲市以外でも予約のキャンセルが相次いでいます。

和倉温泉旅館協同組合によりますと、七尾市では22の旅館で、これまでに少なくとも2300件のキャンセルがあったということです。また輪島市でも、23の旅館やホテルで753件のキャンセルの連絡があり、観光業界への影響が広がっています。
能登牡蠣の宿キャッスル真名井 中川淳支配人
「コロナの5類で新しい旅行のスタイルがスタートする直前だったので、厳しい状況になった。穴水はいいところなので地震には警戒してもらいながら利用してほしい」

一方、珠洲市狼煙町の道の駅は、地震により屋根瓦が崩れるなどの被害がありましたが、従業員による復旧作業で13日、営業を再開させました。その後、店には全国から観光客が訪れています。
大阪からの観光客
「ちょっと迷ったが落ち着いたという情報が入って、来てあげたほうがいいかなと思って。大阪で阪神大震災を受けたのでわかる。しんどい」
京都からの観光客
「どんどん来ていろんなものを買わせてもらってということしかない。みなさん頑張って欲しい」
道の駅狼煙 坂辰重さん
「声をかけてくれる人もいる、頑張って下さいとか、励みにもなる。半島の先端で地震があって辛い思いをしている人もいるが、高齢者も多い中、頑張ってやってるぞというところを見て欲しい」
観光業界に重くのしかかる風評被害を払拭しようと、スタッフ一丸となってまさに復興の狼煙を上げています。