新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行してから1週間がたちました。
診療にあたる医療機関ではどんな変化が起きていているのでしょうか。
松本市清水(しみず)の大野医院。
発熱患者の診察は、敷地内に設置した専用の部屋で行っています。
■大野和幸医師
「検査は以前と比べて有料になってしまっているので簡単にPCRやりましょうとか、申し上げにくいところあるんですけど、今回はご希望なしということでよろしいでしょうか」
5類への引き下げで大野医師が感じているのが、PCR検査を希望しない患者の増加です。
費用が患者負担になったため、PCR検査を受けると、診察料と合わせ5000円ほどかかります。
■大野和幸医師
「大体5割くらいの患者が今まで検査を勧めたら素直に受けていたが、検査はいりませんので診察だけお願いしますという答えになっていると思います」 「のどが痛い、せき、痰が出る方には風邪薬の処方で様子をみるということになる。コロナの薬についてはコロナとしっかり診断された方じゃないと処方できないので」
また、5類への移行で保健所に代わって、医療機関の間で入院調整を行うことになり、現場の負担が増すことへの危惧を抱いています。
■大野和幸医師
「調整先の先生たちと電話で相談したり、紹介状を作ったり、検査の資料を作ったりそういった作業は非常に煩雑でして診療しながらその調整をするというのはほぼ不可能。休み時間とか削って時間作ってやるしかなくなると思う」