マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」。医療機関などで利用した際に、別人の情報が紐づけられていたケースが相次いで確認されています。
自分の情報がきちんと登録されているか、どのように確認すればよいのでしょうか?
マイナンバーカード 普及率76.8%

マイナンバーカードの有効申請受付数は、累計9670万9475件。(5月7日時点)
人口に対する割合でみると、約76.8%に。
対象は異なりますが、運転免許の約8200万件を上回る水準まできています。
別人の情報がひも付け 情報の誤登録

2021年10月~2022年11月で、情報の誤登録は、約7300件あり、その中で別人の個人情報が閲覧される事例は5件ありました。
厚生労働省によりますと、医療保険を運営する健康保険組合などにおいて、マイナンバーと健康保険証を紐付ける際に入力ミスがあったということです。
加藤厚労大臣は
「一斉にチェックし今後は起こらないよう、入力時に十分配慮し、徹底する」
と話しています。
マイナンバーカードを巡っては、コンビニで住民票の写しなどを受け取る際に、別人の証明書が発行されるなどのトラブルも相次いでいます。
専門家「このままでは国民の信頼が…」

野村総合研究所 制度戦略研究室長 梅屋真一郎氏は
「マイナンバーカードそのものではなく、利用する人が増えたときのことを想定したシステム作りができていなかった。このままでは国民の信頼を失ってしまう。」
と話しています。
コメンテーター 渡辺満里奈:
こういうことがあるからマイナンバーカードを発行したくないという人が多かったんだと思います。あれだけ宣伝をしておいて、増えたときのことを想定していないシステム作りが、やっぱり「デジタル弱いな」というのは感じてしまいますね。
弁護士 八代英輝:
どこかで手作業で入力をしていく作業が生じるのはやむを得ないとしても、デリケートな情報を扱う自覚は当然あるわけですから、クロスチェックをするとか、確認できるようなシステムにするとか、そのあたりがずさんだなと。
恵俊彰:
昨今、特殊詐欺やフィッシング詐欺など、個人情報がいろいろと盗み取られる可能性があるわけですから、心配な方が多いんじゃないでしょうか。